ブログ論

「結論を先に言おう(書こう)」という、ビジネスマナー指南がある。上司への報告、業務上のメールなどで、「こうなって…こうなって…こうなりました」と前置きから説明するのではなく、「こうです。なぜなら…」と結論から説き起こそう、というメソッドだ。

確かにこの「まず結論から言うメソッド」を使うと、話が早いし、論理的な構成になりやすい気がする。しかしこれは必ずしも正しくない、というかいつでも使えるわけではない。

「結論を先に」は必ずしも正しくない!

今回は、結論から先に述べさせていただきます。
今回の結論はこう。

「結論を先に教えろ」と言われたとしても、それは単に、怠惰な人間の居直りにすぎないので無視してOKです。
「まず結論から言う」メソッドが使えない理由:IT&ウェブ業界の転職をサポートする「CAREERzine」(キャリアジン)

↑このコラムが面白かったので派生して考えたこと。というかココロ社さんはこんなところに連載を持っているのですよね。)
ココロ社さんによると、結局「結論から先に」というのは、
・悪い話、嫌な話なら長々と聞きたくない
・最期まで聞くのが面倒
という相手の都合に合わせた話なので、単純な連絡事項や、相手が受け入れてくれることが分かっている話のときに使うべき、とのことです。

僕は一時期ブログでも、この「結論を先に書く」式の書き方を模索してみたことがありますが、ブログにもこのメソッドは剥いていないことが分かりました。
そもそもブログは業務報告ではないし、連絡事項を書いているわけでもなく、文章自体を読んでもらいたいというようなところがあるはずです。(読み手が必ずしもそうとは限りませんが)
最初に結論を書いて、あとのつけたし・補足を読み飛ばしていなくなってしまうなんて、検索で調べものをしている人専用に書いてるようなもんじゃないですか。

僕らブロガーは、情報を提供してるんじゃない。テキストサイト者は、心意気を提供するWeb芸人だったはずだ。そうだろう?

すみません。無駄にアツくなりました。かといって、

「今日も朝イチで新幹線に乗って仕事です桜木です、こんばんは。
最近ねー、ゲーセンで三国志大戦にハマってて、…
(中略)さて、今日は麻生新首相の話題ですが」

とか長々と枕の挨拶で関係ない話題を書いても、書き手に始めから興味がある人以外は本題までたどり着かないでしょう。

というわけで最近では、最初に軽く話題の説明をして「~~という話があります。これはなぜでしょうか?」と振り、あとで説明して「なんと、~~だったのです!」「ΩΩΩ<な、なんだってー!」とオチを持ってくる、という書き方をするといいのかな、と考えていますが、特に目新しいこともなく、これって普通の起承転結フレームワークですね。

(櫻木)