政治

今の日本がここまでズブズブとダメ国家になってしまった直接の原因をさかのぼると、やはりまずは戦後に行き着くと思います。

日本を破壊した公職追放例

敗戦後、日本を占領したGHQは、『公職追放令』という法律を作って、それまで日本の中枢にいた人物をバンバンと追放しました。「超国家主義に与する危険人物を排除して、日本を民主化する」という論法ですが、これも日本が二度とアメリカにたてつかないように弱体化させる国家改造の一環でした。
追放によって空いたポストに代わりに据えられたのが、戦前だったらお話にならないような小物や、政治犯としてマークされていたような共産主義者、日本人の顔をした朝鮮出身者などでした。(戦後まもなくは、アメリカは共産主義者に甘かった。)

こうした人材が、警察、司法、放送、教育と、あらゆる分野の重要ポストに送り込まれていきました。どういう分野でもそうですが、上司が特定の思想を持ち、同じような傾向の者を引き立てるようになると、あっという間にその組織はその色に染まります。
特に教育分野、大学などでは、こうした者が教授として弟子を引き連れてきて、ゼミを作って君臨するため、完全にその方向性が固定されます。今でも、大学の社会、人文系の教授に時代遅れのマルクス主義者や反体制主義者が多いのもそのためです。

民主党の公職追放令?

これと同じようなことが起ころうとしています。

「民主に賛成の官僚以外クビ」鳩山氏、政権奪取後の構想

民主党の鳩山幹事長は9日、大阪市で開かれた関西経済同友会の会合で講演し、民主党政権での政府人事について、「(各省庁の)局長クラス以上に辞表を提出してもらい、民主党が考えている政策を遂行してくれるかどうか確かめたい。それくらい大胆なことをやらないと、官僚の手のひらに乗ってしまう」と述べた。

民主党政権が実現した場合、中央省庁の局長級以上の幹部にいったん辞表を提出させ、民主党の方針に賛成する官僚のみを引き続き採用する考えを示したものだ。
「民主に賛成の官僚以外クビ」鳩山氏、政権奪取後の構想 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)(2009年2月9日20時40分 読売新聞)

民主党が政権を奪った場合、民主に賛成する官僚以外はみんなクビ。おそらくそんなことになったら、大多数の官僚は従うしかないでしょう。
これは第二の公職追放令といってもいいのではないでしょうか。

政権が変わったらスタッフを入れ替えるのはアメリカ方式だ。アメリカではこんなのふつうだ。そんな指摘も目にしました。

しかし、金融、教育、政治で、アメリカがやっていることをマネして、うまくいった試しがあったでしょうか。

しかも、民主党といったら、「外国人(在日韓国朝鮮人)参政権を実現させる」「沖縄を中国に譲渡する」というようなことを党首が真顔で言っているような政党です。
要するに、日本の国益よりも特定アジア三国の利益を優先する政党です。そんな政党が「賛成する官僚以外は使わない」と宣言することの恐ろしさ。

いま投票するなら?

いま投票するなら?

そんな中、首相支持率はますます低下し、政党支持率は福田政権以来再度の逆転、「民主党に投票する」と答えた人が自民党の倍になったそうです。
いったいこの国はどうなってしまうんでしょうか。この不安が杞憂であることを祈るのみです。

「いま投票するとしたら」として聞いた衆院選比例区の投票先は、自民の22%(同25%)に対し、民主は42%(同38%)と倍近い。民主は07年の参院選以降、初めて4割を超えた。政党支持率も民主は25%(同24%)で、自民の22%(同24%)を上回った。
asahi.com(朝日新聞社):内閣支持、最低の14% 朝日新聞2月世論調査 – 政治

(櫻木)