柳田法相が過日、
- 「何で俺が法相?」
- 「法務関係は一回もふれたことがない」
- 「『お答えを差し控えます』『適切にやっております』この二つだけ覚えておけばいいんですから」
等という問題発言をし、「国会軽視」と大問題になった。
いや、これは全く恐れ入った。これ、別にオフレコ発言とかでもなく、「法相就任を祝う会」で衆人の面前で、カメラも入っている中での発言なのだ。
一国の大臣として、ここまで自分の無知無能振りを晒すのも前代未聞だが、それを開き直った発言をしてしまう軽率さは言語道断。しかも、それを「支援者への軽い笑い話」として披露している問題意識の低さと厚顔無恥振りには、怒りや驚きを通り越して、呆れるというほかない。
柳田法相が14日に広島市で開かれた法相就任を祝う会合での発言要旨は次の通り。
「9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」
「法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している」
(2010年11月18日10時43分 読売新聞)
「法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。」
おそらくほとんどの人が「何でお前が。」と言いたくなったのではないだろうか。史上もっとも不適切な政権に、やはり不適格な法相が就いている。(そういう意味では、政権にはお似合いかもしれないが)
自民、公明、共産、社民、みんな、立ち日と、与党すべてが一致団結してこの発言を批判し、週明けにも問責決議、不信任案が提出されようとしている。
民主党としては、人に言われる前に自分達で何とかした、という形はほしいところだろうが、権力の座に座り続けたい亡者達と、頭の中は「空き缶」の傀儡総理とには、その程度の判断でさえも難しいらしく、いまだに態度が決定していないようだ。
政治家のレベルは、国民のレベルを反映したものだという。確かに、選挙で選ばれている以上、こんな低レベルな政治家共を政権与党の座につけてしまった私達に、責任はある。朱雀式の読者の中には、民主党に投票した人は多くないかもしれないが、それでも間接民主主義制をとっているからには、等しく責任をおわなくてはならないのだろう。
(皆さん、次の選挙では是が非でも民主党以外への投票を、周囲にもご啓蒙ください…)
ちなみに、国務大臣の推定月収は244.5万円、ボーナスも含めた推定年収は3752.7万円だそうだ。(平成19年。年収ラボ調べ)
2つの決まり文句だけ言ってあとは居眠りでもかましているだけで244万円。いいご身分である。もちろん、この報酬は国庫、我々の血税から捻出されている。
せめて、12月のボーナスをもらう前に辞任を。
(櫻木)
公職に就く者は須らく精神鑑定で適性を調べるべきと思う。
就いてからも仕事と勉学に励み、事態の把握は秘書が纏め、状況の判断は腹心とする。
SPI試験とかも受けてもらいましょうか…。