時事問題

福田康夫は一国の総理の器か?

総裁選は福田氏優位で動かないようです。相変わらずこの国は謀略と売国、そしてメディアによる国民統制が信じがたいほど容易な国ですね。ただ、その「国民が素直」というのはどちらかと言えばこの国の内的な美点だとは思うのですが、それはその分上に立つ人々が徹底的にしたたかで、国家のための行動をとるような人でないといけないわけです。

そこで、福田氏が、いったいどれほど総理としての器を備えた人か、過去の発言等を振り返って纏めてみましょう。


・パチンコ会社経営の朝鮮人から政治献金
1996年と2003年、福田氏が支部長を務める選挙区支部が朝鮮人の経営するパチンコ会社から政治献金を受けていました。追求されて「国籍を聞くのは失礼だと思った」と言ったそうですが、そんなわけないだろ。

・「靖国神社参拝の賛成者は1人も入れない」
官房長官時代、靖国問題の諮問機関「追悼懇」を立ち上げる際の発言です。福田氏は、筋金入りの靖国反対論者。“無宗教”“追悼“施設の設立にも在任中に着手するのかもしれません。

・拉致被害者家族に「黙って聞きなさい」
生存情報のあった家族だけ読んで説明するという処遇に、家族会の人が文句を言おうとすると「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」と恩着せがましく恫喝。

・「金正日はとても誠実」
2002年の小泉電撃訪鮮時、北朝鮮は「13人の拉致を認め、8人の死亡診断書を提出」してきました。これについて福田氏は

「北朝鮮は、死亡者の一部を”行方不明”にする手もあったのに、正直に全部出してきた。誠実すぎるくらいとはいっていけないが、誠実だった。金正日もリスクを負って決断している。拉致を認めると国内から批判が出てくる可能性もある。ハラを決めていたんだろう」

と絶賛する妄言。

・レイプ擁護発言
スーパーフリーの集団レイプ事件の渦中、「レイプする人はまだ元気があっていい」との当時の総務庁長官の問題発言を受けて

福田:だけど女性にもいかにも「してくれ」っていうのがいるじゃない。
   そこらへんを歩けば、挑発的な格好をしているのがいっぱいいるでしょ。
   世の中には男が半分いるっていうことを知らないんじゃないかなあ。
   ボクだって誘惑されちゃうよ。

記者:女が半分いるってことを知らない男もいるんじゃないですか。どんな格好をしていてもレイプはレイプです。
福田:そこらへん歩いてごらんなさいよ。まあ、そのへんにはいないかもしれないけど。そういう格好している方が悪いんだ。
福田:男は黒豹なんだから。情状酌量ってこともあるんじゃないの?
   これから夏になるしね。
   女性も気をつけなきゃいけないんだよ。そういうのいると思わないか?

と信じがたい暴言。思わねえよ。

いったいこんな人物が、この日本を背負って立つべき首相の器と言えるのでしょうか。変人どころの騒ぎではありません。どう見ても不的確ですありがとうございました、です。

総裁選の演説では「拉致問題は私が解決します」と言っていましたが、それは要するに手柄が欲しいだけであって、金正日をこれだけ絶賛し、拉致被害者に冷淡なところを見ると、「北朝鮮に金を払って国交回復」という、福田氏本人と金以外、世界中で誰も喜ばない最悪の結果になるかもしれません。

唯一の救いは、この失言体質でしょうか。早々に取り返しの付かない問題発言を行なってクビが飛んでくれることを、切に願わずにはおれません。

(櫻木)