真の国益とは何か

「国益」って一体なんでしょうか。

毒ギョーザ事件に端を発する問題で、「中国との貿易縮小は、日本の国益に反する」という議論があります。

安倍政権崩壊以降、すっかり元気のなかったネット右翼たちが元気だ。待ってましたと言わんばかりの中国の毒ギョウザ事件が起きたからだ。
 同時に、小泉-安倍政権を通じて、政権に寄り添っていたネット右翼と政権との距離が、確実に乖離していることも痛感した。
(中略)
 今回の件でダメージを受けるのは完全に日本の商社であり、中国のダメージは大したものではない。中国のメーカーは日本が買ってくれなくても、巨大な中国市場の中で代替販路など容易に探すことができるからである。(略)

  ネット右翼はなぜ「保守」のはずの自民党の先生が中国詣に余念がないのかが理解できない。自民党の先生の多くが考える「国益」とは「自国企業が国際社会で利益を確保する。」ことであり、今日的には日本企業が中国において金儲けができることが非常に重要なのである。日本の商社による中国製食品の輸入は、その典型なのである。

自民党とネット右翼はもはや言葉が通じない-毒ギョウザ問題にみる- – Munchener Brucke

つまり
 ・毒ギョーザで中国批判をしてもしょうがない
 ・中国製品の禁輸でもしたら、日本の商社が損失を被る
 ・日本企業が金儲けできないのは国益を損なう
 ・そんなことも分からない「ネット右翼」はバカ
ということ。

僕はそんなことは重々承知の上で言っています。まあ僕は「ネット右翼」ではないので当たり前かもしれませんが。

そして小利口な人が達観してこう考えるのもまあ分かりますけど、「国益=目先の金儲け」としか考えられないのは、そういう頭の政治家も含めて、本当に目が悪いとしかいいようがない。
目先の金に目がくらんで、本当に大事なものを売り渡したら、50年後、100年後に、そのときの金銭的損失どころではない損失になって返ってくるでしょう。中国との取引で得られる金なんて、アマゾンを焼き払って畑に変えているようなものです。

日本企業の金儲けより、日本人の生命の安全の方が優先事項なのは当たり前でしょう。まあちょっと偽悪的、中共的に「経済の方が大事だ」とやってみてもいいんですけど、それらよりもはるかに大事な価値があることに、サヨクやバカの代議士は気付かない。

金より、命より大事なもの。それは誇りです。

それは日本としてのプライドであり、国家の威信です。現実社会でも、なりふりかまわず金を貯めこみ、残飯でも安ければ飛びつき、唾を吐きかけられても金がもらえるなら卑屈な笑みを浮かべるような人間がいたら、いくら金持ちになったとしても尊敬されません。いずれ取引も失うかもしれません。

国家、民族だって同じことでしょう。民族の物語と同様、国家としてのプライドを失えば、その国は亡国の一途を辿ります。残念ながらそれは今のこの国のありようが証明しつつあります。
国家の物語、民族の誇り。それを守り育てることこそが、真の国益につながるのです。

僕は声高に「中国製品禁輸」を叫びます(冷凍食品をやめよう!)が、それで日本の商社や一般人の家計が打撃を受けたってしょうがないと思っています。金より大事なものを守れ、と言っているのです。そしてそれは、本来ならば国会議員や内閣の仕事であるはずなのです。

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コメント / トラックバック 3 件

  1. kechack Says:

    TBありがとうございます。

     私は自国の企業の利益を優先する政治も余りにも現金過ぎて好きではありません。決して現実保守主義や経済保守主義を支持しているわけではありません。
     ただ、なぜ政治家が日中友好にあんなに熱心なのか、理解できていない人が(ネット右翼に限らないが…)多すぎるので、ジャブを入れただけです。

     「プライド」や「威信」を大事にする立場は理解できます。
     世の中には損得や益があるない関係なしに大事にしなければならない価値があるのは理解できます。
     だから、そのような立場を具現するのに「益」という言葉を使わない方がいいと思います。
     例えば「国威」という言葉を使われてはいかがですか?

  2. 朱雀 Says:

    やる夫にかまけて返答が遅れてすみません…。
    追加エントリーを書きました。

    確かに、「損をしてでもとるべき価値がある」という場合、「益」を当てはめるのは適切ではなさそうに見えます。
    しかし、それによって長期的な利益を得ることができる場合、それも「益」なのではないでしょうか。
    「国威」という言葉はいいですね。積極的に使って発揚していきたいです。

  3. 朱雀式 Says:

    国益について考えてみた紀元節

    前回、「国益について」というテキストで、次のように述べました。 国家、民族だって…

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