歴史と日本

国民の祝祭日は、その国の文化や信仰と深く関わっています。英語「ホリデイ」の語源は聖なる日(holy day)ですし、各国がその国の宗教的な祝祭や、王室、聖人にまつわる日を祝日にしています。

もちろん伝統国家である日本にとってもそれは例外ではなく、神代の系譜から連なる祭祀王たる天皇が祭祀を執り行い、国民国家にとって重要な日のいくつかが祝祭日として制定されていました。日本の人々は、自分たち全ての遠い祖先が天皇-神と連なっていることに思いをはせ、祖先や皇室、神々、そして国家に自然と感謝と崇敬の念を持っていました。稲の実りと結びついていた皇室祭祀が、農村共同体と結びついていたことも、見過ごせない事実です。

祝祭日の変更で日本を破壊したGHQ

ところが、戦後に日本を占領したGHQは、この国民の一体感がアメリカの占領政策にとって邪魔となり、またいつの日か再び日本がアメリカに牙をむくことを恐れ、『神道指令』を出し、伝統的宗教観で連帯していた日本の近代国家観を徹底的に破壊しました。

この影響で、国の成り立ちや歳時、皇室祭祀などの重要な祝祭日が廃止され、あるいは無味乾燥で意味不明な休日に作り変えられました。
占領国による恒久法の制定、有条件降伏した日本国に対して、国体を改変しようとするこの蛮行は、占領憲法と並ぶアメリカの悪業です。果たして、「文化の日」「勤労感謝の日」などと言われて、何を祝い、記念しているのか理解できる人がいるでしょうか。
あまつさえ、戦後の議員は「ハッピーマンデー」と称して、祝祭日を移動させようと目論んだりもしています。

最近、『みどりの日』がようやく『昭和の日』になりましたが、これも本来ならば『昭和節』として昭和天皇の遺徳を偲ぶ日であるはずでした。

祝祭日 正名運動

祝日の呼称は、元に戻されるべきです。国家観、宗教観、国体のあり方を反映した祝祭日を、一般民衆がこぞって祝ってこそ、近代国民国家です。GHQによって制定された占領憲法をくつがえすのと同様、GHQによって破壊された祝祭日を元に戻さなくては、日本の真の独立回復はあり得ません。

以前、街中で、老人同士が「明日は何の日だっけ」「ああ、昭和節だな」と会話しているのを耳にしました。

これです。

『昭和の日』ですらあれほど難航したのですから、法律の制定はすぐには出来ないでしょう。
ならばせめて、私たちは日常会話やメール、ブログでの使用などでは、なるべく正しい祝日の名称を使っていこうではありませんか。これも日本の独立、真の主権回復に向けた小さな一歩です。

私はここに、「祝祭日を真の名称で呼ぶ」草の根独立運動を提唱します。

2011年 日本の祝日カレンダー

(櫻木)